肺炎と予防

皆さんこんにちは、デイケアセンタージーバです。

今年の長浜曳山ひきやま まつりは、開町「450年」のお祝いでした。13基全ての曳山が出揃い、熱演が披露されて大変な盛り上がりだったと感じます。

さて、年齢を重ねるにつれて多くみられる疾患についてシリーズで紹介しています。 皆さんが毎日イキイキと生活ができるように、 疾患についての情報と「気をつけたいポイント」等をお届けしていきます。

第3回目は肺炎です。 風邪とよく似た症状をもつ肺炎ですが、風邪と肺炎は違う病気です。症状から見分けることが難しいですが、ポイントが幾つかあります。では早速、一緒に見ていきましょう。

目次

肺炎の症状

風邪との違いは病原体が感染する「身体の場所」にあります。

肺炎は、主に肺の中の「肺胞」というところに炎症が起こり、下記のような症状を引き起こします。 

・息苦しさ
・赤いたんが出る
・胸が痛い

風邪の場合は、菌やウイルスが鼻や喉などに炎症を引き起こすので、咳やたん、鼻水やくしゃみなどが症状として出てきます。肺炎の場合は咳や赤い(血の混ざった)色のたん以外にも、息切れや胸の痛みなどまで引き起こします。

更に怖いのは、症状の途中経過です。風邪は自然と治ることが多いですが、肺炎はそうはいかず重症の場合は入院治療が必要になります。

肺炎の原因

日常での肺炎の場合、肺炎球菌やインフルエンザなどのウイルスに感染することが原因として挙げられます。

他にも、唾液や飲食物が誤って気管に入り、一緒に細菌が肺に入っていくことによって起こる肺炎誤嚥性肺炎ごえんせいはいえんがあります。

65歳を過ぎると、徐々に身体の機能が十分に発揮できなくなってきます。自然なことなのですが、これにより気管に入ったものを咳払いで外に出す力も弱まっていることがあります。飲み込む力も弱まるので、飲食物が気管に入ってしまう「誤嚥ごえん」が起こりやすくなります。

誤嚥は、夜間寝ている時に唾液が少しずつ気管に流れ込んで起こる場合もあります。

一緒に細菌も気管に入り込むんですね。

口の中をできるだけ清潔に保つことが1つの対策になります。

スタッフが見ているポイント

デイケアセンタージーバのスタッフが 普段から気をつけて見ているポイントがいくつかあるので紹介しますね。

バイタルサイン

体温や脈拍、呼吸の数などの数値を「バイタルサイン」と言います。ジーバのスタッフは皆さんご利用の度にバイタルサインの測定を行い、異常がないかを定期的に確認するようにして記録もしています。

元気の度合い

高齢になるほど、肺炎になっていても症状として現れにくくなります。例えば、発熱やせき、たんなどの症状がみられずに、重症化しちゃうケースもあるんですね。体力や免疫力が低下している状態だと、急に病状が悪化してしまうこともあり即入院ということもあります。

いつもと元気に変わりはないかな?

風邪に似た症状はないかな?

など、普段の様子と比較してご本人と関わりを持つようにしています。

食事

食欲はもちろんですが、摂取される量、食べ方などにお変わりがないかを見ています。また、食後の口腔ケアの時間には、実施状況の把握しています。口の中の異常やその前兆が見られないかなどを見つけられるように努めています。

ケアや治療について

もし肺炎になってしまったとしてもいくつかの治療方法があります。

お薬の処方

点滴治療

酸素の吸入

たんの吸引

これれらは専門の医療機関の治療になります。呼吸が困難な場合には、酸素吸入に加えて、座り方や横になる姿勢の指導、ケアが施される場合もあります。もし、医療機関の治療が必要になった場合は、担当医師の指示に従って治療に専念します。

他にも「普段からできること」として幾つかの対策があります。

1つは、「成人用肺炎球菌ワクチン」の接種です。インフルエンザをきっかけに肺炎にかかる方もいらっしゃるので「インフルエンザ」の予防接種も効果的と考えられています。肺炎の予防を保証できるものではありませんが、一定の効果が期待できます。

長浜市では、対象の方へ個別で通知がいくようになっていますが、気になる方は下記からご確認下さいね。

長浜市のホームページ 

高齢者向けの肺炎球菌の予防接種についての質問の回答ページ

平成26年10月1日から、対象者の方は一部公費負担で肺炎球菌の予防接種を受けられます。
平成26年度~平成30年度まで当該年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方で、過去に一度も23価肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方

どのような感染症にも言えることですが、やはり毎日の感染予防が効果的です。

手洗いや、気になる場面でのマスク着用ですね。

更に、歯磨きやうがいで口の中を綺麗にしたり、食前の口腔体操で噛んだり飲み込んだりする力を維持し強めたりという方法もあります。

ジーバに休まず通所いただいて、一緒に身体を動かしよく笑い「免疫力を高める」ことが最も予防の効果が高いかも知れませんね。

繰り返しになるかも知れませんが、65歳をすぎると肺炎を起こしても高熱が出ずに、急に症状が悪化することがあります。早期発見のためにも日々の健康管理や予防の活動が大切になります。もし不安や心配がある方は、主治医や担当ケアマネジャー、ジーバの看護師などに相談してくださいね。

まとめ

今回は、肺炎について、症状や原因、スタッフが見ているポイントなどの紹介をしました。 年齢を重ねるほどに避けにくい病気の1つですが、日々の暮らしで予防できることもいくつかありますので、できる範囲で続けていきましょうね。

予定通り休まずジーバに通う

楽しい食事が原因で肺炎になる場合もあります。口腔ケア以外にも、ジーバで行っている口腔体操を自宅でも取り入れてみるというのはいかがでしょうか?そして、大いに楽しい食事や大好きな食材を満喫して頂きたいと思います。

ジーバでは、皆さんが地域でイキイキと「生きる」ことができるように、最良のお手伝いをさせていただく姿勢をもちながらケアしてサポートしてまいります。

ぜひ、これからもデイケアセンタージーバにいらして下さいね。一緒に、イキイキ活動、リハビリをしていきましょう!

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