高血圧

みなさま、こんにちは。

例年ですと秋の訪れを感じるこの時期ですが、2023年は暑さが残っているように感じますね。

デイケアセンタージーバより少し北にある長浜市鍛冶屋町では、長浜曳山祭りの【囃子しゃぎり】との共同イベント「鍛冶屋太鼓踊り」が実現したようです。元々は、鍛冶屋町で作られた鎗を用いた羽柴秀吉の「賤ヶ岳の戦いの勝利」にちなんで始まったとされる、「大閤踊り」が名前の由来だそうです。

賑やかで楽しそうですね。


さて、このブログでは年齢を重ねるにつれて多くみられる疾患についてシリーズで紹介しています。 皆さんが毎日イキイキと生活ができるように、 疾患についての情報と「気をつけたいポイント」等をお届けしていきます。

これから少しずつ冬に向かい寒くなる時期になります。ぜひ前もって気をつけておきたい疾患について紹介しますね。6回目は高血圧です。

では、早速みていきましょう。

目次

高血圧の症状や原因

血圧とは、心臓から送られた血液が、最初に通る「動脈」の壁を押す力のことを言います。高血圧とわれるのは、血管に高い圧力がかかり続けている状態をいいます。

血圧は、血圧測定により数値で見ることができます。日本では収縮期血圧(いわゆる上の血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上で高血圧と言われるようになります。

血圧は常に変動していて、朝の目覚めと共に少しずつ上がって、日中は高い状態を維持します。夜間や睡眠の時間には下がってきます。

季節的には、夏より冬の方が高くなりますので、これから上がってくる傾向にあります。

高血圧の原因「本態性血圧症」

血管が狭くなったり、血液の量が増えたりすることで血圧が上がるのですが、実は日本人の90%は、原因がはっきりしないと言われていて、これには「本態性血圧症」という名前がついています。現代の医学では、生活の習慣が大きく関係しているとみられていて、生活習慣病とも言われます。

原因としては、以下のことが関係していると考えられています。

自律神経の乱れ
ストレス
過剰な飲酒
喫煙
野菜や果物の不足
運動不足

血圧症の原因「二次性血圧症」

先ほどご紹介した本態性血圧症とは違い、身体の中に血圧が上がるハッキリとした原因がある場合は「二次性血圧症」と呼ばれます。こちらは原因がハッキリしていますので、外科手術などにより治療が期待できます。

具体的には、次のような疾患があります。

・腎動脈狭窄
・原発性アルドステロン症
・褐色細胞腫

スタッフが見ているポイント

高血圧は、実は自覚症状がほとんどみられません。耳鳴りや肩こりが見られることもありますが、高血圧特有の症状ではないので、症状で判断することが難しいと言われています。

ジーバのスタッフは下記の3点を重点的にポイントにして日々のケアを行っています。

血圧の変動

血圧測定の記録はとても大切です。まずは、決まった時間に、ご本人がリラックスした状態で血圧測定を行っています。血圧を記録して、血圧に大きな変動など起こっていないかをチェックします。

また内服薬が変わったタイミングで血圧が変動することもありますので、処方の変化にも注意しています。

内服薬

処方の変化以外にも「飲み忘れ」が無いかなど、日々の会話やご家族との連携の中で確認に努めています。

もし、飲み忘れが続いていることがあれば、ご家族やケアマネジャーと情報を共有して、主治医と連携がとれるようにして、服薬の方法を検討してもらうようにしています。

生活習慣と嗜好品

食事摂取の状況を確認することはもちろんですが、それぞれの利用者の嗜好品を普段のコミュニケーションの機会に確認して把握するように努めています。

必要時は随時「体重測定」も行い、必要な場合は生活習慣改善のご提案を差し上げることもあります。

高血圧のケアや治療

高血圧と診断されると、「降圧剤」と言われる血圧を下げる薬が処方されることがほとんどです。内服で治療をしていく形ですね。他にも色々と治療やケアの方法がありますので、一緒に見ていきましょう。

自律神経を整える

これには、生活のリズムを整えることが一番です。まずは決まった時間に寝て、決まった時間に起きるという睡眠リズムを整えると良いと言われています。

他にもストレスを溜めすぎないように、仕事でも趣味活動でも運動でも無理なく取り組みたいですね。

気温の変化

これから冬に向けて、どんどん気温が下がってきます。暖かい部屋から、急に寒いところに移動すると、血圧がギュッと縮みます。これで急に血圧が上がるんですね。

できるだけ気温差の影響を受けないような工夫を紹介します。

・肌の露出を減らすために、手袋やマフラーを着用
・トイレや脱衣室など気温差がある場所に行く時は着るものを工夫
・気温差がないように先に移動先の部屋を温める

塩分

高血圧になると「塩分」の摂取量を減らすようにお医者さんから指示がでると思います。これには根拠があります。

人間の身体は、体内の塩分濃度を一定に保とうとする「恒常性」が備わっています。塩分を多く摂取すると、恒常性が発揮されて「塩分濃度を一定にしなくちゃ!」と、体内に水分を蓄積しちゃうんです。これにより、血流量も増えて、血圧が上昇するというわけです。

1日に塩分の摂取を6gまでにしてくださいと言われることが多いです。

過度な飲酒

大量の飲酒は血圧を上げます。

他にも、脳卒中や心臓病、肝臓病の原因にもなります。ただ、少量の飲酒の方は飲まない人に比べて動脈硬化がいくらか軽く、心筋梗塞などで亡くなるケースが少なくなるという以下のデータもあります。

「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」

お医者さんから「禁酒」と言われていないか方をのぞいては、禁酒の必要までは無いかと思います。

喫煙

たばこを吸うと、血管が縮こまり、一時的に血圧が上がります。

同時に、血流の流れを悪くして、血液が固まりやすくもなります。動脈硬化の原因にもなっていると考えらています。たばこを吸わなくても、人間は年齢を重ねるにつれて動脈硬化が進んでしまうので、「百害あって一利なし」などともいわれるのでしょうね。

まとめ

今回は、高血圧について記事にいたしました。

自覚症状がほとんどなく、日本の90%の人について原因がわかっていない高血圧ですが、自分の力でも予防やケアできる方法があるとわかりました。これから冬に向かい寒くなる時期になりますので、特に温度差による血圧の乱高下に対策できそうですね。

生活習慣については、変えることが難しいですが、気になることがあれば3日坊主でもいいので一度チャレンジしてみて頂きたいです。少しずつ習慣がいい方向に変わると嬉しく思います。

ポイント
服薬と良い生活習慣の継続

ジーバでは、皆さんが地域でイキイキと「生きる」ことができるように、最良のお手伝いをさせていただく姿勢をもちながらケアしてサポートしてまいります。

ぜひ、これからもデイケアセンタージーバにいらして下さいね。一緒に、イキイキ活動、リハビリをしていきましょう!

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