脳血管障害と気をつけたいポイント

みなさんこんにちは、デイケアセンタージーバです。

暖かい日が増えてきて、梅の花も咲いてきました。春の訪れを感じる季節となり、桜の開花がとても楽しみですね。

さて、 今回からシリーズで「年齢を重ねるにつれてみられる疾患」について紹介いたします。 毎日、イキイキと生活ができるように、 疾患についての情報と「気をつけたいポイント」を中心に、皆さんのお役に立てる情報をお届けしたいと思っています。

第１回目は脳血管障害です。
厚生労働省の人口統計データでは、寝たきりになる第１位の病気となっています。早期発見や予防が重要なのですが、脳血管障害とはどういったものかをご紹介いたします。

脳血管障害

脳血管障害は、 脳の血管が詰まったり敗れたりすることで生じる障害のことです。 主に以下の3種類があります。

１つずつ見ていきましょう。

脳梗塞の症状とケア

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまい、 酸素や栄養が届かなくなり脳細胞が本来の働きをしなくなります。動脈硬化で起こることもありますし、体の他の場所でできた血の塊が、脳まで運ばれて詰まってしまうこともあります。

症状として、手足の麻痺や言葉がうまく出てこず「ろれつ」が回らない、めまいふらつきが見られることもあります。

症状後、 早期発見であれば血の塊を溶かす治療を行うことができます。

脳内出血の症状とケア

脳内出血は、脳の血管が破れて脳内に出血が起こり、脳が圧迫 されてしまいます。そのことで、頭痛やめまい、嘔吐、手足の麻痺、 ろれつが回らない、急な意識障害を 起こすこともあります。

治療としては、脳のむくみを取ったり、 出血した血を取り除く手術を行ったりします。

くも膜下出血の症状とケア

くも膜下出血は、脳の外側と頭蓋骨（ずがいこつ）の間に 出血が起こり脳を圧迫します。これにより、突然の激しい頭痛や、嘔吐（おうと）、痙攣（けいれん）、意識障害を起こす事があります。

治療には、脳動脈瘤（どうみゃくりゅう）を固めたり止めたりする手術や、血栓を取り除く手術を行います。

慢性期の方には、降圧剤や脳循環代謝改善をするお薬、血がサラサラになるような薬が処方されます。これは血圧の急上昇を避ける効果があります。

原因が何にせよ、脳血管障害は手足の麻痺や言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害といった後遺症が残ることがあります。

スタッフが見ているポイント

実は、私たちデイケアセンタージーバのスタッフが特に気をつけて見ているポイントがいくつかあるので紹介しますね。

血圧の変化

利用者によって個人差がありますが、血圧の数値を確認しています。 できるだけ同じ時間帯に血圧測定を行うことで、血圧の急な変化を発見しやすくなります。

薬の服用

処方されているお薬の確認をして、 ケアマネジャーさん達と連携しながら内容を把握するように努めています。 持参されたお薬は、しっかり服用できているかも確認しています。

食事や嗜好品

塩分や糖分を摂りすぎていないか、逆に水分をしっかり取れているかなどを見ています。 水分は、体重に30 ccをかけると、１日の理想的な水分摂取量になると言われています。

また、タバコや飲酒の状況も確認させてもらうことがあります。 何でも適度が良いですからね。

日常生活の変化

排泄や入浴、普段の活動や住居環境など、皆さんの暮らしに大きな変化がないかを見ています。 年齢を重ねるほど、環境の変化は見えないストレスになりますからね。

手足の動きや話し方

デイケアではいろいろなプログラムで過ごしていただいていますが、その中で手足の動き話し方に大きな変化がないかどうかを見ています。

医師によって治療方針がありますので、疑問に思うことがあれば主治医に確認して下さいね。

まとめ

今回は、脳血管障害について、症状や治療内容、スタッフが見ているポイントを紹介しました。

ポイントは予防と早期発見です。

実は脳血管障害には、危険因子と言われる「疾患の原因となるリスク」を高めてしまうものがあります。高血圧や糖尿病、肥満、喫煙、動脈硬化などがそれにあたります。これらをできる限り遠くにやって、皆さんが地域でイキイキと生活できるように、最良のお手伝いをさせていただく姿勢をもちながらケアしてサポートしてまいります。

ぜひ、これからもデイケアセンタージーバにいらして下さいね。一緒に、イキイキ活動、リハビリをしていきましょう。