みなさんこんにちは、デイケアセンタージーバです。
満開の桜とともに新しい春がやってきました。長い冬を超えて誇らしげに咲く姿には、送迎中や、ちょっとした外出時に元気をもらいます。
先日の雨でほとんど散ってしまいましたね。
さて、年齢を重ねるにつれて多くみられる疾患についてシリーズで紹介しています。 皆さんが毎日イキイキと生活ができるように、 疾患についての情報と「気をつけたいポイント」等をお届けしていきます。
第2回目は「白内障」です。
公益財団法人日本医療機能評価機構のデータによると、白内障は60代から急増していることがわかっています。
2023年現在では、点眼薬や手術をうけるという治療があります。では、白内障とはどういった疾患なのか一緒にみていきたいと思います。
白内障の症状
白内障の症状は、物がかすんだりボヤけて見えたりするようになります。
他にも…
などの症状がみられます。眼精疲労や乱視から少しずつ進行していき、最後には視界が白く染まっていきます。
こうなると、生活に支障がでてきますよね。
意欲の低下につながらないか
心配です。
白内障の原因
白内障は、目の中にある「水晶体」が「白くにごる」ことが原因とされています。水晶体自体は透明なタンパク質でできているのですが、それが変性して白くにごります。
水晶体が白くにごると、外からの光がうまく脳内まで届かなくなります。
つまり、目が見えにくくなるんです。
カメラでいうとレンズの働きをしている水晶体ですが、白内障になるということは、レンズが白くなった状態で写真や動画を撮影するような感じになります。
レンズがにごると、撮影したものがハッキリと映らなくなりますよね。
これらは、年齢を重ねていくとどうしても起きてきます。統計データからみても、加齢が原因の白内障が最も多くなっていて、80歳以上になると99%以上の方に白内障が原因の視力低下が認められています。
若い人が発症する場合は、目の外傷や糖尿病、栄養失調やアトピー性皮膚炎などが原因だとわかっています。生まれつきの先天性白内障の人もいらっしゃいます。
スタッフが見ているポイント
デイケアセンタージーバのスタッフが 普段から気をつけて見ているポイントがいくつかあるので紹介しますね。
ちょっとした変化
視力の変化は少しずつ起こりますので、ご本人が自覚できていないことが多いです。なので、ちょっとした変化を見ています。例えば、次のようなことです。
・好きな新聞や本を読まなくなる。
・好きなものづくりや作業をしなくなる。
・移動中モノによくぶつかるようになる。
・物を無くすようになる。
見え方に変化があるのかな?と推測できるような行動に注意しています。
点眼
白内障の治療で処方されている点眼薬を見ています。
医師の指示や用法を守って、きちんと点眼が続けられているかなどの確認また定期的な受診ができておられるかなども、送迎中や日常の会話から確認できるように努めています。
ケアや治療について
白内障は、残念ながら治療できる薬はありません。(2023年4月現在)
ただ、発症したとしても早期に発見することができれば、点眼薬で進行を遅らせることが可能になっています。
他にも、手術により視力回復の期待ができます。眼科手術の中では安全性の高いもので、症状の状態にもよりますが「日帰りの手術」もできるようになっています。
逆に、長く放置してしまうと、水晶体が固くなり手術が難しくなる場合もあります。
繰り返しになりますが、白内障は自覚症状が出にくい疾患です。早期発見のためにも定期的な健康診断や検査を受けることをお勧めいたします。
心配な方は、主治医や担当ケアマネジャー、ジーバの看護師などに相談してくださいね。
まとめ
今回は、白内障について、症状や原因、スタッフが見ているポイントなどを紹介しました。 年齢を重ねるほどに避けられない疾患の1つですが、日々の暮らしで「不便だなー」と感じることに気づくことが大切なポイントだと思います。
不便さに気がつく
最近、好きだったことが「おっくう」になったなぁと感じる方も、視力の変化が原因かもしれません。一度、身近な人に相談したり話たりしてみて下さいね。
今年も春を迎え、桜を堪能されたと思いますが、他にも目で楽しめることが沢山ありますので、大切にしていきたいですね。
ジーバでは、皆さんが地域でイキイキと「生きる」ことができるように、最良のお手伝いをさせていただく姿勢をもちながらケアしてサポートしてまいります。
ぜひ、これからもデイケアセンタージーバにいらして下さいね。一緒に、イキイキ活動、リハビリをしていきましょう。
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