皆さんこんにちは、デイケアセンタージーバです。
今年は、長浜城歴史博物館が40周年で、長浜築城と開町450周年という節目の年だそうです。9月18日まで2会場でイベントをされています。NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送も手伝って、暑い中たくさんの観光客が訪れているようですね。
色々な人に長浜のことを知ってもらえて嬉しいなぁ。
さて、このブログでは年齢を重ねるにつれて多くみられる疾患についてシリーズで紹介しています。 皆さんが毎日イキイキと生活ができるように、 疾患についての情報と「気をつけたいポイント」等をお届けしていきます。
第5回目は骨粗しょう症です。
では、早速みていきましょう。
骨粗しょう症の症状
私たちの身体は、細胞が死んでもまた生まれ変わっている「新陳代謝」が繰り返されています。骨も一緒で、毎日壊れては新しく生まれ変わっています。
ところが骨粗しょう症は、その新陳代謝がうまくいかずに、少しずつ骨の量が減ってきてしまいます。
骨の量が減っても痛みはありませんが、知らず知らずの間に骨の量が減って弱くなっています。
ある時に、ちょっとしたきっかけで骨が折れてしまうことがあります。骨が折れやすい状態になっているんですね。
最初に変化が現れやすいのは、断面がスポンジのようになっている背骨(腰椎や胸椎)です。ここには、体重の約半分の重さが加わります。
50kgの人なら背骨に25kgも負荷がかかります。
骨の量が減ると、わずかな力が加わっただけでも腰椎・胸椎がつぶれる、いわゆる圧迫骨折が起きることもあります。更に進行すると、身長が低くなったり、背中が曲がってきたり、背中や腰の痛みが出てきたりします。中には痛みを訴えない人もいますが…
ちなみに、骨折しやすい部位は、圧迫骨折が起こりやすい背骨【脊椎】以外に、股間節【大腿骨頸部】や手首【橈骨遠位端】、肩【上腕骨近位部】です。
骨粗しょう症の原因
女性に多いこの骨粗しょう症ですが、医学的に色々な原因がわかってきています。
先ほどあげた「新陳代謝がうまくいかなくなること」に加えて以下のことが原因と考えられています。
骨粗しょう症は圧倒的に女性に多いのですが、これは加齢に伴い女性ホルモンが減少することが大きく関係しているとみられています。腰の骨の密度や量から骨粗しょう症と診断された人の人数をグラフにしてみましたが、これを見るだけでも女性に多いことがわかります。
女性ホルモンの減少以外の原因のについても見てみましょう。
喫煙は、食欲を抑えるので骨を作る材料の1つ「カルシウム」をとる機会を無くしてしまうことがあります。また、カルシウムの吸収を防いだり、女性ホルモンの分泌を抑えられたりします。
お酒については、食欲が増すという側面があり、カルシウムをとる機会を増やしてくれます。反面、特有の利尿作用により、せっかくとったカルシウムをおしっこと一緒に排泄しちゃうこともあります。飲みすぎるとトイレが近くなりますから…過度の飲酒はこういう理由で原因の1つと考えられています。
何でもほどほどがいいですね。
スタッフが見ているポイント
デイケアセンタージーバのスタッフが普段から気をつけて見ているポイントがいくつかあります。
ここではそれらを紹介しますね。
普段の動作
人は、身体のどこかに痛みがあると歩き方がかわりますよね。バランスが悪くなり転んでしまう可能性が増えます。スタッフは普段から利用者の皆さんの動作をみています。特に痛みはないか、痛み止めは飲まれていないかなどです。
他にもジーバの施設内の環境整備を行うのはもちろんですが、普段の会話などで自宅で環に危険がないかの把握にも努めています。
運動と食事
骨はある程度の刺激があると、強くなる性質があります。かかとの骨が強いので、歩いたり痛みがない程度の刺激を与えると骨が強くなることがあるようです。運動については、ジーバでは運動時間を設けています。
食事については、お勧めの食材を下記にあげますね。
カルシウムに加えて、「ビタミンD」が骨の新陳代謝には必要ということがわかっています。「サンシャインD」とも呼ばれるこのビタミンは、お天道様の光を浴びることで身体で生成されるので、日光浴が効果的と考えられています。デイケアに通所されることで、適度な太陽光を浴びてもらえる機会が作れますね。
日光に当たるのは 週に2〜3回。
1回に15分程度が望ましいですよ。
内服
骨粗しょう症の方に処方されているお薬がある場合は、用法と容量がちゃんと守れているかを確認しています。中には、飲んでから30分は横になっちゃいけないよと言われるお薬もありますので、お医者さんの指示が守れているかを普段の会話から確認するようにしています。
もし何か課題などが見つかれば、専門職がご家族やケアマネジャーと連携して、適切な対応ができるように努めています。
骨粗しょう症のケアや治療
骨粗しょう症は、レントゲン検査で診断してもらえます。
他にも、骨密度を測定したり、CT法で詳しく確認してもらう方法もあります。自覚症状がない骨粗鬆症は、定期的な検診で早期発見できると、早めの対応をしてもらえるので良いと思います。
もし骨粗しょう症と診断された場合は、お薬や注射などで治療します。
骨粗しょう症のお薬は、飲み方が普通の薬と違うことがあります。また、歯を治療中の方は他のリスクがありますので、歯科医とも情報を共有することが望ましいです。
まとめ
今回は、骨粗しょう症について記事にしました。
9月になると、暑さが少し落ち着いてくると思います。夏の疲れも出てくる時期ですが、活動しやすい気候にもなりますので、この時期に皆さんと骨粗しょう症について学び、疲れとうまく付き合っていければと思っています。
骨粗しょう症のポイントは次の通りです。
適度な運動と日光浴
これから、夏の疲れが出てくる時期になりますので、しっかり食事をとって睡眠もとって、元気にジーバにいらしていただければと思います。
ジーバでは、皆さんが地域でイキイキと「生きる」ことができるように、最良のお手伝いをさせていただく姿勢をもちながらケアしてサポートしてまいります。
ぜひ、これからもデイケアセンタージーバにいらして下さいね。一緒に、イキイキ活動、リハビリをしていきましょう!
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